ピアノ過乾燥に注意(様々な不具合が起きてしまいます)

こんばんは!野川の丘ピアノです。

今日はピアノの管理について書きたいと思います。

外が乾燥している季節だからこそ気を付けて頂きたいことなので、ピアノをお持ちの方には是非読んで頂きたいと思います。

 

皆さんはピアノの維持・管理についてどのような知識を持っていらっしゃいますか?

昔はとにかく「湿気に気を付けるように」と、乾燥剤を中に入れて除湿するように調律師が勧めることが多かったかもしれません。

湿気が多いと弦や金属部品のサビ・カビの原因となったり、ピアノの弦が切れる原因となったりして良くないことはもちろんなのですが、

これらは部品交換すれば解決することが多く、出張修理でもまだ何とかなるものです。

 

しかし、実はピアノにとっては過乾燥の方が良くないのです。

 

今年は特に雨が少なく深刻な水不足となっていますが、ピアノにとっても過酷でした。

過乾燥の影響により不具合が出てしまったピアノのメンテナンスがとても多かったです。

年々痛んでいるピアノが増えているので、調律の都度説明しているのですが、あまり深刻に考えていない人が多い気がします。

 

では、過乾燥の影響を受けることでピアノはどのような状態になってしまうのでしょうか。

ピアノの大部分は木材でできているため、乾燥すると収縮します。

1年間乾燥状態が続けばまだ良いのですが、日本には梅雨の時期があり、その後も夏の間は湿度が高い状態が続くと木材は膨張します。

しかし、涼しい秋になると一気に乾燥して木が縮んでしまうのです。

とどめは最近の住宅で主流となっている暖房器具です。

床暖房+エアコンのダブル使用により、お部屋の湿度は20%前後まで下がっていることが多く、

そうなると木材が縮んだことによってネジの緩み、響板割れ、雑音の発生、ピン板割れ、あらゆる場所の接着剥がれなどが起こり、

出張メンテナンスではまず修復不可能となります。

ピアノの音が明らかにおかしい、ビンビン音がするなどの症状が出ている場合は要注意です。

 

 

 

実際、このような状態になっているピアノはかなり増えています。

調律師も状態の説明はしますが、メンテナンスでできることとできないことがあり、最終的にはピアノ本体ごと工房にお預かりして

オーバーホールの提案をするしかなくなります。

しかも、高いお金を払ってオーバーホールしても環境が変わらない限りはまた元通りです。

 

対策として必ず加湿器を使ってほしいです。そしてエアコンの風がピアノに直接当たらないように衝立を置くとか、風向きを調整するとかして

下さい。ピアノのためにも。

人間だってエアコンの風に直接当たり続ければ、喉が痛くなったり気分が悪くなるのと同じように楽器にとっても同じことなのです。

 

良い状態を維持するために、温度は20度前後、湿度は50%前後を一年間キープすることが大切です。

同じ温度と湿度をキープすることができれば、ピアノはほとんど状態が変わることなく、長持ちします。

反対に過乾燥状態が続くと新品のピアノでも10年ももちません。

 

心配になったら、一度調律師にご相談下さい。

そのために調律師がいます。できる限り対応させて頂きます。

 

追伸

以前、過乾燥の影響を受けていたピアノの天井にあった空調ですが、たった半年で音程が半音以上下がっていました。

しかも、弦を支える力がほとんどなくなっており、チューニングピンもゆるゆるです… 恐るべし

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お客様のご希望にあわせてお見積もりさせて頂きます。

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