70年前のHORUGEL(ホルーゲル)ついに息を吹き返す
こんばんは!野川の丘ピアノです。
去年から少しずつ消耗品を修理していたホルーゲルのアップライトですが、、
ようやく音出しができるようになり、とうとう息を吹き返しました。
まとまった時間が取れなかったので、本当に少しずつ作業を進めていましたが、
私が今まで修理してきたピアノの中でもトップ3に入るほど手のかかる個体でした😓
年齢で言えば私よりもかなり長生きしている大先輩のレトロピアノですからね。本当に必死で修理しましたよ。
ちなみに今のところ、このピアノは販売用ではなく私自身のスキルアップのためと、昨年開業した「野川の丘ピアノ」が昭和の時代を駆け抜けてきたレトロなピアノをこれからどんどん修理していくため、皆さんに古いピアノの魅力を知ってもらいたかったのでブログでご紹介しています。
まだアクション・鍵盤関係の消耗品を交換してピッチ上げ(ざっと調律)した程度ですが、信じられないほど良い音色に復活しました…!音の質が最近のピアノとは明らかに異なります。近々きちんと録音したら音源をインスタグラムに載せる予定なので、是非聴いてくださいね。
予定では弦やハンマーヘッドも交換するはずが、このままでも十分なほど素晴らしい音色なので悩んでしまうくらいです。
修理前はカンカン・キンキンしていた音が、修理後は外装全体で音が共鳴して、木のぬくもりを体で感じることができるとんでもない音色だと思います。あまり音がわからない私の父でさえ、このピアノの音に納得していました。
こちら鍵盤のならし(高さの調整)をしていたら、古いパンチングペーパーが出てきました。
昔の職人さんはハガキやカタログなどの不要な紙をこのように加工して高さ調整に使っていました。エコで良いですね。
調整のためキャプスタンを回そうとしたら錆ついておりすぐに折れてしまったので、ワイヤーごと交換しました。
例えばこのピアノを販売用にするならキャプスタンワイヤーも全交換しないといけませんね。。
また時間があるときにもう一度調律をして、録音するのが楽しみです!
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