調律師による音の違い
こんばんは!野川の丘ピアノです。
先日伺った板橋区のお客さん宅での調律での話です。
なぜかここ最近で何人かのお客さんから、私の調律を喜んで頂くことがあり、ブログに書いておこうと思います。(※長くなってしまうので興味ある人は読んでみて下さい。)
調律師によって音が変わる?
私が以前勤めていた調律事務所では、引っ越しに伴うピアノの移動や、ご実家にあるピアノを運んでこれから使いたいという方から調律・修理のご依頼を受けて、神奈川・東京・千葉付近はほとんど出張で伺っていました。
ただ、中には次回(2回目以降)の調律を家の近くのお店や調律師に依頼される方もいれば、もっと安いところで依頼されるお客さんもいらっしゃいました。
数年経ってありがたいことに、また私に調律を依頼したいというご連絡が今までに何度もありました。
その理由として多いのは、他の調律師に依頼したらピアノの音がキンキンするようになってしまったとか、クリアでなくなってしまったとか、何か物足りない・・・という音色についてのご相談でした。
早速ピアノの音を聞いてみると、例外を除いてほとんどの場合、調律の精度に問題はなく、どの調律師さんも綺麗に調律をされているのですが、お客さんのおっしゃるように音色が変に硬かったり、雑味があるといったことがありました。
同じように綺麗に調律をしても、出来上がる音色が担当する調律師によって変わってくるのです。
なぜ音が変わる?
では、なぜ同じように音を合わせているはずなのに音色が変わるのでしょうか。
一つは音を合わせるポイントが調律師によって微妙に変わるということです。ある調律師はユニゾン・オクターブをピッタリ合わせますが、微妙にオクターブを高くしてみたり、伸びのある音を作るためにユニゾンをピッタリよりも少しずらず人もいます。
この微調整を88鍵すべてにすることで、完成する音に差が出てきます。
どの調律師も良い音を作るように音を合わせていますが、感性や音作りの意識の違いで音が変わります。また、チューニングピンの回し方や止め方、打鍵の仕方でも変わってきます。
そしてもう一つは使用している調律工具も関係します。工具は関係ないという調律師もいますが、私はとても関係があると思っています。
自分で何度も試して研究しているので間違いないと考えています。
良い音とはどんな音か?
皆さんにとって良い音とはどのような音でしょうか。
どこまでも澄んでいてクリアな音、まろやかで伸びのある音、倍音が豊かである
など、色々な考え方があるはずです。
良い音に正解はないですし、音の感じ方、好みは人それぞれです。
結局のところ弾き手にとっては、調律の精度が良いということよりも、弾いたときに弾き心地が良いとか、魅力のある自分好みの良い音になって欲しいということではないでしょうか。音楽ですから考えてみれば当然のことだと思います。
例えば、音ではなくて目で見えるものであれば、もっとわかりやすいです。
靴磨きで見た目が綺麗になった、壊れているものを修理して使えるようになったなど。
しかし、音に関しては耳で聞くものであり、その人によって感じ方・音の好みは様々ですので難しく感じてしまうかもしれませんが、お客さんが満足してくれれば、それが一番です。
私の場合は特別な要望などない場合は、誰が聞いても不快に感じないような音を目指して作っています。
是非、せっかく調律をご依頼頂くのですから、気になることや、こうしてほしいなどお気軽にお申し付けください!
↓ のブログも良かったら読んでみてくださいね。
長くなってしまいましたが、お読み頂きありがとうございました。
今のピアノに満足されていないようであれば、是非一度下記お問い合わせページよりご連絡下さいませ。
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