イースタイン(EASTEIN)中古ピアノ

2025年4月2日

こんにちは!野川の丘ピアノです。

早いもので野川の丘ピアノとして独立して、もうすぐで1周年ということになります。

私が勤めていた調律事務所を辞めて独立したかった理由としては、日々処分されてしまう古い国産ピアノを1台でも多く、良い状態で日本に残したいという気持ちがあったからです。

意外と知られていないのですが、ピアノブームだった昭和の時代には数えきれないほど多くのブランドが存在していました。ただ、日本でのブームが去ってからは徐々にピアノ製造メーカーが廃業となり、

中古市場に出回るのはほとんど有名なブランドのみとなってしまいました。

メンテナンスのしやすさや耐久性、ブランド力によって有名ブランドは現在中古でもかなり高価で売られていますが、一方でフリマアプリなどでは逆に販売価格がつかず、処分料が発生してしまうようなブランドが数多く出回っています。

費用は掛かりますが修理しようと思えばまだまだ弾ける楽器ですが、修理してもメンテナンスや管理が大変で割に合わず、良い状態にしようとする技術者がかなり少なくなってしまっているのは事実だと思います。

私はそんな処分されてしまうピアノを1台でも多く良い状態で残して次のお客さんの元へ届けたいために、

独立を決意し、現在少しずつ修理環境を整えているところです。

もちろん、処分しないで少しでも長くピアノを弾きたい、大切なピアノをオーバーホールしたいというご要望があれば、喜んでお受けいたします!本来であれば買った人が長く弾いてあげることが、ピアノにとっても一番嬉しいことです。

 

はっきりいって、修理のやり方次第でその楽器を最高状態することができれば、とんでもなく良い音になります。木材やフェルトなど元々の材料が良いからです。しかし、残念ながら現状はそれを知らない人がほとんどだと思います。

調律師になって15年ほど経過し、いよいよ独立してそのようなピアノを引き取って精一杯メンテナンスできる時が来ました。もちろん、一人でやっているのでまだまだ必要な工具だったり、ピアノを置くスペースなど作業環境を整えないといけないのですが。。(お金がものすごく掛かります)

 

さて、長くなってしまいましたが、実は私が国産メーカーで惚れ込んでいるイースタインのグランドピアノが販売用として2台在庫しています。(※狭い部屋に置いているので写真が見えずらく申し訳ないです。)

独立してちょうど1年が経つので、第一弾として自分で手掛けたピアノを欲しい方の元へお届けしようと思います。

 

左が350号(奥行192cm)、右が150号(奥行159cm)です。

 

それぞれ設計の違いはあるもののイースタインらしい、とんでもないポテンシャルを持ったピアノです。

150号の方は一般的なヤマハの1型よりもコンパクトですので、お部屋に置きやすいですね。しかし、イースタインは箱鳴りが凄まじく小さいのに驚くほどパワーを持つ魅力的なモデルです。

350号は一般的なC3より少し大きくなりますが、イースタインのグランドで一番大きいサイズということもあり、本当にとんでもないパワーのあるピアノです。低音の響きはフルコン並みに鳴ります。

まだまだ修理中ではありますが、ご興味ある方がいらっしゃればお気軽にお問合せ下さい。

ただ、イースタインのことを理解して頂けるお客さんにしか販売致しません。製造から完成まで職人が手作業で仕上げていた時代のピアノであり、消耗品は交換しますが、基本的には木材は当時のままですので、湿気や乾燥によるダメージを受けると痛みが早いです。車で例えれば40年以上前の旧車にこれから乗るようなイメージで考えて頂ければ幸いです。持ち主の方がそれを理解してお部屋の管理、こまめにメンテナンスなどして可愛がって一緒に育てて行ってあげれば、他にはない素晴らしい楽器となります。

 

 

ちなみに350号はまだこれから全弦を交換する予定ですが、弦が総1本張りでモデルとなったブリュートナーと同様にチューニングピンのところに真鍮プレートが付いています。鍵盤はこちらだけ象牙ですが、黄ばみはあるので漂白するか、そのままにするかは要ご相談です。個人的には、年季が入った鍵盤の方がレトロな雰囲気で好きです。

こちらはまた修理を進めたら写真を載せようと思います。

 

150号の方は通常の張り方です。こちらは全弦張り替え・フレーム塗装・ニス塗り替え済みです。

弦はドイツのレスロー+デーゲンで張っています。

アクション関係はハンマーを交換する予定ではいますが、もし欲しい方がいればご予算と相談して決める感じにしようかと思います。元々の素材(レンナーハンマー)を活かすこともまだできますし、ハンマー交換をすると物価高もあり一気に販売価格が上がってしまうので・・・。

一般的には当然新しい良質なフェルトの方が良いですが、古くても当時のレンナーフェルトはやはり質が高いので、整音をして使えるところまで使い倒すのもありだと考えています。その分販売価格はお安くなります。

 

以上になりますが、中古ピアノは本当に選び方が難しく買ってから後悔される方もいらっしゃるかもしれません。私は現在一人でピアノ屋をやっており、普段は定期調律で外回りもしながら仕事していますので、1台のピアノを仕上げるのに時間は掛かりますが、逆にノルマはなく納得いくまで時間を掛けられるので、低価格でも良質なピアノをご提供できると思います。

これから少しずつ前進していきますので、引き続き野川の丘ピアノをよろしくお願い致します!

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