最後のEASTEIN(イースタイン)
こんばんは!野川の丘ピアノです。
書き忘れていたイースタインの作業記録を書きたいと思います。
4月まで勤めていた調律事務所での最後のイースタイン大修理です。
40年以上調律ブランクがあり、湿気によるダメージを受けていたので、消耗していた部品を交換し、内装クリーニング、外装は全塗装までさせて頂く修理となりました。
こちら鍵盤を分解して清掃、鍵盤ピンの研磨と鍵盤クッションになっているパンチングクロスを交換しているところです。イースタインのパンチングクロスは結構な確率で虫食いになっているケースが多いです。それだけ良質なクロス(羊毛)が使用されているということですね。
鍵盤のピンを磨いて滑りを良くしてあげることで、タッチや音色が復活します。とても大切な作業です。
鍵盤の下が綺麗になるとスッキリしますね!
内装のクリーニングでは埃の除去から始まり、弦やチューニングピン等の錆落としも行います。とにかく磨けるところは綺麗にします。ピアノの中は本当に細かい部品が多数ありますので、弦の裏側も含め、手が届くところはできる限り細かくお掃除します。
必ず必要になるのは、こちらのブライドルテープという部品の交換です。もともと使用されているテープの赤い部分はレザーなので劣化してボロボロになっている可能性が高く、ちょっと強く引っ張るだけでちぎれてしまいます。ブライドルテープを交換するだけで、見た目が全然変わります。
そして最後に鍵盤・アクションの調整を見直します。ヤマハのようにとても整調がやりやすければ良いのですが、
イースタインはかなり苦戦します。でもしっかり調整してあげないと、結果も出ませんから慎重に丁寧に作業致します。
全ての工程が終わって、調律や整音を見直して・・・
とても重厚感のあるイースタインらしい音色に蘇りました。この瞬間が幸せです。
ほとんど音が出なくなってしまっていたピアノが、劇的に良い音になって、弾きやすいタッチになって、
お客さんが喜んでくれる。当たり前のことなんですが、そんな瞬間が嬉しくて私は独立する決意をしました。
これからは更に自分の技術を上げて、自分のやり方で調律・修理をやっていきたいのです。
あっという間に独立して1か月が過ぎましたが、明日からも全身全霊でメンテナンスをしていきます!
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