EASTEIN(イースタイン) 工房修理

こんばんは!野川の丘ピアノです。

先日のブログにも書きましたが、現在お預かりしているイースタインをオーバーホールしています。工房でアクション部品の交換もしたので、作業のご紹介です。

まず、今回のイースタインは湿気にやられてしまっていたため、各部品のセンターピンを全て交換しました。88本×4列分あります。

もともと入っていたピンを抜いて、

 

こちらの新しいセンターピンに交換します。ただ交換するだけでなく、クッションの赤いクロスを僅かに削ったり広げたりして、ちょうど良い加減になるようにする必要があります。

 

次にダンパーレバークロスの貼り替え作業。

長年使用していると虫食いや、写真のように錆によってクロスが摩耗して穴があいてしまうので、新しいクロスに貼り替えが必要です。

穴が酷くなると、部品が引っかかって鍵盤の戻りが悪くなることもあるので、注意が必要です。

 

新しくなることで見た目も綺麗になり、タッチもスムーズになります。当然音色も良くなります。

 

こちらがクロスに穴をあけてしまったダンパースプーンを磨いたところです。クロスを貼り替えだだけではまたすぐに穴が開いてしまうので、原因となった錆を研磨して磨き上げることが何より重要です。

それと、ダンパーレバースプリングとクロスの接点でこすれるときに軋みや雑音が発生することがあるので、雑音防止のために黒鉛を塗りました。

 

 

お次はこちらジャックスプリングの交換。

こちらのスプリングも年数が経つとバネの力が弱くなり、鍵盤の連打性能が落ちるので交換します。劇的にタッチが良くなります。

 

 

最後にブライドルテープも交換します。

イースタインのブライドルテープは古くなると皮が劣化して破れてきます。

 

新しくすると見栄えもとてもよくなり、スッキリしますね!

このイースタインはハンマーレールなど金属部も磨いてあげると鏡のように光ります笑

 

その他、ハンマーフェルトの整形などもしてアクション修理は完了です!

あとは本体に戻して整調、整音、調律をする予定ですので、またご紹介しますね😊

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