イースタイン(EASTEIN) オーバーホール
こんにちは!野川の丘ピアノです。
今日はちょっと遠方の八潮市まで調律に伺っております。そんなに雨に降られず良かったけど、昨日は結構降りましたよね😅
さて、工房ではイースタインのオーバーホール中なんです。といっても、ハンマーはオリジナルのまま残すので、セミオーバーホールといったところでしょうか。
私個人的には国産の古いピアノは何でもかんでも中身を新品にすれば良くなるというわけではないと思うんです。
直すための部品の材料も大事だし、修理のやり方、技術など全てに影響します。
私の経験上、イースタインのハンマーはオリジナルの状態が良ければそのまま残す方が良いと判断しています。昔のハンマーフェルトは質が良く、ピアノに馴染んでいるためです。
もちろん消耗が激しかったり、フェルト自体が劣化しているなら交換が良いです。
オールドベヒシュタインなんかのハンマーもオリジナルの音色が良いですね。
このあたりは技術者によって考え方が違うので、どれが正解ということはないですが、弾く人の好みや使用頻度に合わせてあげる修理してあげるのも我々の仕事だと思います。
ひとまず弦やチューニングピンは交換が必要な状態だったので全て新品に替ました。
このアップライトはB型といって、ドイツのブリュートナーがモデルなので真鍮プレートが入ってます。磨くと鏡のように写って綺麗です✨
それと弦の張り方も昔の国産ピアノであった方式で端の弦は玉造りの一本張りになってますね。
余談ですが我が家のイースタイングランドは、全弦一本張りです。
↑ 我が家のイースタイン
ベーゼンドルファーと同じですべて一本張りで張ってあります。ディアパソンのグランドでもモデルによってはあるようですね。こういうあまり他にはないような構造に魅力を感じてしまいます。
鍵盤関係も綺麗に磨いてあります!
白鍵は今は使うことのできない象牙鍵盤です。
まだアクション修理中なので本体に取り付けてないのですが、どんな音色になるか今から楽しみです😊
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