中古ピアノを買うときは…
こんにちは!野川の丘ピアノです。
今日は公共施設にピアノメンテナンスに伺いました。そこでちょっと残念な状態のピアノに遭遇してしまいました。
実はこの施設ですが、今までずっとうちの会社で中古ピアノを納品してきたのですが、ここ最近になって相見積もりをとられるようになってしまい、去年くらいからほとんど他社さんで納品されているのです。どうしても価格優先になると、うちは負けてしまうのです。
中古ピアノを販売するということは、これから新しいお客さんのところで活躍することになるわけだから、最低でも交換が必要な部品は替えてあげるべきなんです。だから消耗部品を交換したり、整調、整音もしっかり見直してあげないといけない。
時間も掛かるし、売り上げを優先したら良い仕事は絶対にできないんです。
それで今日調律したピアノですが…
キーブッシングクロスの虫食い
しかし、ところどころ替えてある。虫食いなら全交換しないとダメでしょう。
次はカビが多数、中に見られました。
ハンマーもファイリング(ヤスリで削り、形を整える作業)されていないので、カビがそのまま…
弱音フェルトの裏側も…
鍵盤も
フレンジコードというYAMAHAで必ず交換が必要になる部品もそのままのようです。
こういった部品は普通の調律業者であれば交換して販売するはずですが、ここまでの状態だったのは初めてでしたので、ついブログに書いてしまいました。
確かに今のところ不具合も出ていないし、お客さんから見えないからといって外だけクリーニングして納品されてしまったようですね。。
しかも納品後のサービス調律も来ていないようです。なんてことだ。ピアノは楽器なのでそんなに簡単に売ってはダメだと思うんです。
車だってきちんと整備していなかったら、怖いでしょ?
ピアノも弾く人にとっては同じことだと思います。
ひとまずご依頼頂いたからには、しっかり繰り返し調律してピッチを安定させました。5ヘルツも上げました😅
これからどうやってピアノの状態について説明するべきか、悩むところです。
ということで、中古ピアノを購入するときはどこまで修理してあるピアノか確認した方が良いです。
あと、鍵盤ピンや弦の錆落としがされているかどうか。
ここが最低限でしょうか…
私はよくピアノを売る時にはどこをどう直したかを、買う人に直接お見せして説明してました。
その方が安心するし、お客さんもピアノがどういう楽器か、より理解してくれますからね。
モヤモヤする気持ちですが、私はご依頼頂いたお客さんのために毎日必死にメンテナンスするだけです😠✨
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