フレンジコード貼り替え修理

こんにちは!調律師のリナクスです。

先日は出張にてフレンジコード貼り替えという修理を行いました。

 

フレンジコードというのは、ピアノアクションのハンマー部品の一つです。

ハンマーを素早く動かす手助けをするためにスプリングの力を使っていますが、スプリングに掛かっているフレンジコードが切れてしまうと、スプリングが使えなくなり、連打性が悪くなります。

↑ このように茶色く変色したフレンジコードが切れていますね。

 

修理のためにネジを緩めて分解していきます。

薬品を使用して、古いフレンジコードを剥がしていきます。

古い接着剤まで綺麗に除去しなければ、新しい接着剤が接着しにくいので、木部を傷つけないように丁寧に作業します。

この隙にダンパーやウィペンなど、緩んだネジの増し締めをしておきます。

 

 

新しいフレンジコードを貼り、徐々に組み立てていきます。見た目も白いコードになりました!

スプリングを全て掛け直して貼り替えは完了です!

フレンジコードを貼り替えるだけなら簡単ですが、そのあと必ず整音や整調も見直さなければなりません。

鍵盤の高さ、深さ、ハンマーの働きなど、全体調整を行います。また、ばらつきがないよう音色も整えます。

この作業をしないと当然良い仕上がりになりません。せっかく部品を変えたのにどこが良くなったのかわからないのではね。。

ネットとかで調べるとフレンジコード貼り替えがメチャメチャ安い金額で出てたりしますが、

それは整調は含まれていないと思います。

何しろフレンジコード修理の出張作業の場合、私は朝から夕方まで丸一日お時間を頂いて作業するので…

それくらいピアノのメンテナンスは精密な作業ですし、重要なことです。

作業後は音色やタッチも揃い、大変弾きやすくなりました!

今後ともよろしくお願いします。

 

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