キーブッシングクロス調整

こんにちは!野川の丘ピアノです。

今回は年に一度の定期メンテナンスについてです。

私が毎年している定期メンテナンスでは、調律以外に鍵盤やアクションの調整、内部の清掃などを大切にしていますが、その中でも鍵盤調整は特に大事な作業としています。

昔お世話になったベテラン調律師も、鍵盤調整は本当に重要だと言っていました。

鍵盤がスムーズに動かないと、タッチや音色も良くならないからです。

 

 

鍵盤にはガタ付き防止のため、クッションとしてクロスが貼られています。これが湿気等により膨らむと、タッチが重くなったり、鍵盤が戻らなくなったり、音も響かなくなります。

写真のようにクロスをコロしてちょうど良いくらいに調整してあげることで、スムーズに動きます。(※その他にも様々な調整があります)

なお、長年メンテナンスしていないピアノでは、クロスが虫食いになっていたり、鍵盤を支えている金属ピンが錆びついていたりして、まずはそのほかの修理が必要になる場合があるので、とてもデリケートな部分です。

ということで、音合わせである調律だけして完了というわけにはいかないのはお分かり頂けましたでしょうか?

もちろん調律師によってやり方やこだわりがあることはわかるのですが、アクションや鍵盤調整はメンテナンスでは絶対に必要な作業だと思っています。

調律代金にはこう言った作業の技術料も含まれているということをわかって頂けたら嬉しいです🙇‍♂️

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