イースタインの調律と鍵盤ブッシングクロス貼り替え修理

2022年8月28日

こんばんは！野川の丘ピアノです。

本日は私が個人的に好きな国産ピアノ、イースタインのメンテナンスに行ってきました。新規のお客さんでブランクが45年ほどあり、かなり覚悟して臨みました。

ピッチは半音下がり、三回繰り返しの調律と内部の埃を掃除、ブランクにより緩んだアクションのネジ締め、湿気によるハンマーセンターピンの部品交換等々・・・

時間内にできる限りの作業をしたところ、とんでもなく良い音に仕上がりました！

ただ、さすがに調律だけでは精密なタッチの調整ができず、整調のお見積りをご案内しました。

ということで、イースタインにしてはめちゃくちゃ良い状態でした、はい。

この時期に新規で伺うイースタインは、ほとんどの場合も虫食いや湿気によるセンターピンの全交換が必要なパターンがほとんどなのですが、置いてあった場所が良かったようで、カビ一つない状態！

これには驚きでした。調律とざっと不具合を修正したたけで、グランド並みの響きになりました。さすがはイースタイン。。。ほんとに凄いピアノですよ。。。

お客さんがご家族全員で私の作業をずっと見学されていたので、変な汗？をかいたりして集中していたので、写真を撮ったりしてる余裕がなく作業を終えました笑

　作業内容

ピッチ上げ2回、本調律1回

鍵盤下、内部の埃掃除、外装汚れ落とし

白鍵上面キークリーナー

アクションネジ締め

カラ直し、キャプスタン前後・左右

ハンマーセンターピン交換1本

 

そして会社に戻ってからは、出荷用ピアノの部品交換をしています。

鍵盤のクッションとして貼ってあるキーブッシングクロスの貼り替えです。

ここのクロスがよく虫食いになってしまうのです。

虫の被害を受けてしまった場合は、すぐに交換をお勧めします。他の鍵盤以外のクロスまで虫にやられる可能性もあるからです。

上下どちらも新しいヤマハ純正のクロスに貼り替えました。やはり純正品の耐久性は素晴らしいものがあります。

そして、鍵盤の上面やサイドの汚れも落として磨いてあげます。

白鍵も黒鍵も良い艶が出て、ぴかぴかになりました！

来週は本体に取り付けて、整調に入っていきます。