ピンズルの修理
こんばんは!調律師のリナクスです。
先日はちょっと難易度の高い?修理を行いました。
ピンズルという、一部厄介な状態になってしまったピアノの修理です。
いや、全弦張り替えとか日頃から作業してる人にとっては簡単な修理なのですが、調律の外回りしかしていない調律師にとっては難しいというか、結構出来なくてお断りする人が多いかもしれません。
これは寿命ですね、とか、オーバーホールが必要ですとか、買い替え時期ですねという話に持って行く人が多いかもしれません。実際には私自身も昔はそれが普通だと思っていました。
でも中には、このピアノを直したいと考えている人も結構います。今回伺ったお客様も今のピアノが大変気にいっていらっしゃるそうで、困っているところお問い合わせ頂きました。
今までの調律師さんには、「このタイプのピアノは修理ができない」と言われてしまったそうです😨
一応今までの調律師(といっても毎回担当者が違うそうです。)が応急的にチューニングピンを奥まで打ち込んで直したようで、目印の紙パンチングが入っていました。
しかし、今回はそことはまた別の音がピンズルになってしまっているので、酷いところを7本くらい直すことになりました。
この修理方法は、かつてお世話になった師匠に教わったやり方ですが、一度弦を外してチューニングピンを抜かなければならないので、弦が切れる可能性も少なくありません。そのため慎重に作業をする必要があります。また外した弦をそのまま元に戻さなければならないので、絶対にコイルを崩さないようにします。
変な汗をかきましたが、無事に修理完了!
ピンズルは完全に直り、新品の頃と同じくらいのトルクになりました👍
やり甲斐があったけど、無事に直って安心しました…!
他に必要な修理も依頼頂きましたので、仕上がりが楽しみです😊
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