アップライトピアノ定期調律へ!
こんにちは!調律師のリナクスです。
本日は電車で2件、都内を回っておりました。
午前中は毎年メンテナンスしているヤマハのウォールナット塗装のアップライトでした。
毎日娘さん達が弾いているようで、かなり良い感じの音色でした。
4年ほど前からお世話になっており、その時に虫食いの被害にあった部品を修理していますので、今では音も馴染んでとても良い感じです。
午後のお客さんですが、私が今まで過去6回ほど伺っていたのですが、去年だけコンクール前で急ぎだったために近くの他社さんで調律され、今年はまた私に依頼を頂きました。
伺ってピアノの調子はどうですか?と聞きましたら、ピアノを習ってる娘さんの先生が、今までよりも娘さんが弾くときのタッチが弱くなってしまったとおっしゃったようで…
どうやら前回の調律師さんが響きを良くするために、アクション、鍵盤の接点を潤滑したようで、それによって摩擦をとって動きをスムーズにして響きを良くしていたということがわかりました。
このやり方では確かに響きは良くなるのですが、潤滑しただけではタッチが軽くなりすぎてしまうのです。そもそも潤滑というのはタッチが重いピアノや動きが悪い場合に使うのですので、もしそうでないピアノに使うなら、元と同じくらいの重さに調整するべきだと思います。
軽いタッチに慣れてしまうと、先生宅のピアノやコンクール会場のピアノの標準に調整されたタッチが重く感じてしまい、結果フォルテが上手く出せなくなってしまうわけです。
趣味で弾いている人なら、その人の好みに合わせて調整してあげるようで良いのですが、コンクールを受ける人は先生の意見を聞くべきですし、難しいですね。
前の調律師さんはこの道30年以上のベテランだったようですし、調律もしっかりやってあったのは間違いないです。
調律師も人によってこだわりがあり、やり方もそれぞれなので、お客さんとの相性もあるのも事実ですが、全てのお客さんに対応できるように努力もしなければなりませんね。
さて、明日も荒れた天気になりそうですが、しっかりメンテナンスしてきます!
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