何年も調律していないピアノは大丈夫なのか?
こんにちは!野川の丘ピアノです。
今回は何年もずっと調律していないピアノをこれから使いたいと思っているあなたへ…
まず、ピアノの寿命はどれくらいか?
これは完全に設置環境によるのでなんとも言えないのですが、一つの寿命として、調律ができなくなるまでは使えると思って頂いて大丈夫です。ほとんどが消耗品なので、消耗品を変えれば最低60年は使えると考えて良いでしょう。
調律ができなくなる=ピン板の限界
ということになります。
ピン板とは、弦を巻き付けてあるチューニングピンを打ちつけてある木材ですが、経年劣化や過乾燥による木の収縮でピン板がダメージを受け、音程の保持ができなくなります。
こうなるとオーバーホール等で全弦の張り替え、ピン板自体の交換が必要となり新品に買い替えるくらいか、それ以上の修理代が掛かりますので、一つの寿命として私はご説明しています。
今現在、日本でピアノを弾いている人の多くは、40年〜50年前に製造されたピアノをお持ちだと思います。日本でのピアノブームがちょうど45年前くらいだからです。当時はピアノが飛ぶように売れ、日本にピアノが普及されました。
ですのでそんな古いモデルでも、少なくともあと15年くらいの間、きちんとメンテナンスをしていけばピアノは普通に使えると思います。
しかしながら、長年メンテナンスしていないピアノの場合は必ず木材がダメージを受けてしまっていますので、話は別です。
しばらく眠っていたピアノをご実家から運ぼうとしている場合、まず運ぶ前に調律師による内部点検とお見積もりをした方が無難です。運んだ後に大修理が必要になってしまう可能性があるからです。
結局のところ、何年も調律していないピアノはあとどれくらい使えるかというと、ピアノが置かれていた環境によるので、何とも言えません。
ですが、ヤマハ、カワイのピアノは本当に丈夫なので、これからきちんとメンテナンスをして、お部屋の温湿度管理をすれば大体の場合はまだ使えます!
やはり早めの対応が大切なので、まずはお見積もりからさせて頂くのが1番です。
このピアノを今後も使っていきたい…
昔から家に置いてあり、思い出のピアノで…
そんなピアノを私は今まで何台も修理・メンテナンスしてきました。
是非大切なピアノ、昔の綺麗だった音色を取り戻してみませんか?
———————————————————————————
ピアノ調律、修理のご依頼はこちらまで!
※独立するまでは、今勤めている会社の方で調律・修理・お見積もりを承ります。
——————————————————————————